ブル利益が出てるのに、なぜか画面を見るのが怖い……。そんな経験はないか?それはあなたが弱いわけじゃない。出口を『自分の感情』で決めようとしてるからだ。相場の出口は、自分の財布の中にはないんだぜ。
1. 導入:「利益が出ているのに、なぜか苦しい」
「せっかく利益が出ているのに、画面を見るのが怖くて仕方ない……」
もし皆様がそう感じているなら、それは投資家として未熟なわけではなく、極めて人間らしい反応をされている証拠です。
わずかな利益で逃げ出してしまう「チキン利食い」。逆に、欲張って利確を逃し、結局マイナスまで連れて行かれる「含み益の幻」。 なぜ、私たちはこれほどまでに出口で苦しむのでしょうか。
それは、私たちが「自分の財布の中身(損益額)」だけを見て、市場の「需給(エネルギー)」を見ていないからかもしれません。



利益が出てるのに苦しいのはな、相場の出口を『自分の感情』で決めようとしてるからだ。出口は自分の財布の中にあるんじゃない。板の向こう側、買い手と売り手の力関係の中にしかないんだよ。
2. 失敗の正体:本能が囁く「利小損大」の罠
人間には「プロスペクト理論」と呼ばれる心理的な特性があります。 簡単に言えば、「利益はすぐに確定させて安心したい」と考え、「損失はいつか戻ると信じて放置したい」と考えてしまう本能です。
普通に生きていれば、私たちは誰もが「利益は小さく、損失は大きく」なるように脳がプログラミングされています。投資で生き残るということは、この強力な本能を、知識と理性で少しずつ上書きしていく作業に他なりません。
私たちが利確で失敗するのは、性格が弱いからではなく、人間としての生存本能に従いすぎているだけなのです。
3. ブルの学び:価格ではなく「需給の設計図」を見つめる
では、どうすれば感情に振り回されずに出口を探せるのか。 私が今、必死に学び、実践しようとしているのは、自分の希望を排除した「客観的な需給データ」による判断です。
① 出来高の変化を追う
株価が上昇する中で、出来高が異常に膨らみ、大きな上髭(うわひげ)を引くような場面。これは、買いのエネルギーが尽き、含み益を持った勢力が一斉に出口へ殺到した合図である可能性があります。価格がいくらであろうと、エネルギーが枯渇した場所が「出口」となります。
② 価格帯別出来高という「壁」
過去にその価格帯でどれだけの取引があったか。 厚い出来高の壁を突破できずに押し戻される動きは、そこが「戻り売り」の拠点であることを示します。「なんとなく」で指値を置くのではなく、こうした「壁」を意識することが、根拠のある利確への第一歩です。
4. 私の告白:運で勝てたあの日、背筋が凍った理由
第1号記事で、私は投資に目覚めたきっかけとして小林製薬のトレードを挙げました。 ですが、ここで正直に告白させてください。当時の私は、需給分析も板読みも、何一つ理解していませんでした。「なんとなく戻りそう」という根拠のない直感だけでエントリーし、結果的に運良く利益を手にしただけだったのです。
トレードを終えた後、私は震えました。 「もし、あのまま株価が戻らなかったら?」「出口を決めていなかった自分は、どこまで損失を膨らませていたのか?」
「運で手にした利益は、実力が伴わなければ、いつか必ず相場に奪い返される」 その恐怖が、私を猛勉強へと駆り立てました。私が今、こうして需給や心理について書いているのは、実績を誇るためではありません。かつての私のような「無防備な投資」で、大切な資産を失う方を一人でも減らしたいからです。
5. 結言:共に「牙」を磨き、自立した投資家へ
私はまだ、完璧なトレーダーではありません。 知識として理解していても、実際の相場で100%体現できるほど、投資の道は甘くないことを日々痛感しています。
ですが、だからこそ学び続ける価値があります。 一度身につけた知識は、誰にも奪われない一生の資産になります。利確の苦しみから解放される日は、すぐには来ないかもしれません。しかし、感情を排して「需給」を見つめる努力を続ければ、少しずつ景色は変わっていくはずです。
利確の悩みを分かち合い、共に一歩ずつ「自立した投資家」への道を歩んでいきましょう。思考を止めるな。次の一手は、学びの先にあります。

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